※ご注意下さい!!

何をトチ狂ったか現代パロです。

政宗&佐助&元親がつるんでます。

三人とも遊び人です。

元親と元就は幼馴染設定です。

元親は恋愛感情無しに、元就に手を出しています。

お下品で露骨な表現もあるかと思います。

大丈夫かも!と言う方は「注意長いよ…」と思いつつスクロールぷりーず。















いつものようにつるんでいた政宗と佐助に、暫く黙っていた元親が口を開いた。

「俺と元就の関係って…何だと思う?」

珍しく考え込んでいた元親を不審に思っていた二人は、すぐに反応する。

「…はぁ?」

「ど…どしたの?急に…」

隻眼を見開く政宗と、動揺を隠せない佐助のリアクションなど、問い掛けた本人は見向きもしない。

「なあ、どう思う…?」

実はこの男、マイペース人間なのかもしれない。

「ったく…悪友だろ?」

「幼馴染じゃない?」

「……じゃあお前ら…悪友やら幼馴染やらと…ヤんのかよ…?」

政宗の脳裏に従兄弟兼悪友の成美の顔が思い浮かぶ。

佐助の脳裏に自分の勤め先の御曹司兼幼馴染の幸村の顔が思い浮かぶ。

「ヤるわけないだろ…」

「絶対ムリ…」

青ざめた二人を見ながら、何度も頷き呟く。

「だよなぁ…普通ヤんねぇよなぁ…」

「…あ、あのさ…その口振りだと…まさか…」

「ああ。昨日の夜…」

「O.K.それ以上言うならはっ倒す」

「しかし…何でまた…」

あまり人のことを言えた義理ではないが、元親は政宗や佐助から見ても、確かに手癖の悪い方ではある。

しかし、いくら飢えていても友人に手を出すとは思えない。

「いや、昨日は女がつかまらなくて…」

「…代わりかよ」

「うわ、最低」

「お前らもな」

後ろめたいことがあるのか、政宗も佐助も気まずそうな表情を浮かべ、話題の方向転換を図ることにした。

「にしても…よく生きてたな…」

「そうだよねぇ…」

見た目と反して暴力的な元就にそのようなことをして、ただで済むとは思えない。

むしろ無事にこうして目の前にいることが、不思議でならない。

「ん?ああ…毎回こんなもんだぞ?」

「待て…“毎回”だと?」

「そ、毎回」

「…昨日が初めてじゃなかったの?」

「いや?数ヶ月前から頻繁に」

「「マジかよ…」」

いつもと変わらず激しいスキンシップをしていた二人への見方が変わりそうだ。

元親はどうでもいいが、あの元就が平然としていられるのが少し疑問だった。

「だから悩んでんだって」

本当に悩んでいるらしく、己で答えの出せない不満からか、元親はやや声を荒げる。

そんなの聞かれても、張本人に分からないのに他人に分かるわけもない。

短気なところがある政宗も、投げ遣りに答えた。

「…もう勝手に悩んでろ」

「そう言うなよ…で、何だと思う?」

ようやく最初の問いを思い出した二人は、暫し考えあぐねる。

そろそろ逃げ出したいと思っているくせに、ちゃんと答えを出そうとする辺り、二人とも友達思いなのかもしれない。

先程の元親の話し振りからは、愛だとか恋だとかを感じ取れない。

つまりはお互い、体だけの関係だと割り切っているのだろう。

嫌そうな表情で顔を見合わせた二人は、揃って口を開いた。

「「…セフレ?」」

その呼称は元就のイメージとかけ離れてはいるが、それが話を聞いていた二人の最終的な結論だった。

「あ〜…でも…だったらあそこまで嫌がるか?」

「嫌がる…だと?」

「照れてるとか、そういうの慣れてないとか…じゃなくて?」

「おう。かなり必死に暴れるぞ?」

噛み付いたり、引っ掻いたりするから、押さえつけるのが一苦労だ。

そう言って元親が捲くった袖の下に、確かにくっきりと瘡蓋になった四本の爪痕が残っている。

じゃれる、という単語とは程遠い、本気の抵抗の跡に絶句するしかない。

「…あ〜……じゃあヤり方が悪いんじゃねぇ?まあ……聞きたくないが」

「そうだね…具体的に…どんな風に行為に雪崩れ込むの?……聞きたくないけど」

「ムリヤリ」

「「最っっ低」」

「おま…」

「俺はいつでも合意の上だ」

「男としてどうよ?それ」

「いや、俺も女相手だとそうだぞ?」

「…男限定かよ」

「おう。別に怒ったり詰ったりしてこねぇし」

「……元就さんの気が知れないや…」

「だよなぁ。あいつ何にも言わねぇんだよ」

「本当に何も、か?」

政宗にはやけにリアルに「この痴れ者が!!」などと罵声を浴びている元親が思い浮かぶのだが。

「ただ泣いてるだけ」

「そりゃ泣くだろ」

手癖の悪い幼馴染に、女と連絡がつかなかったから、という理由で犯されれば。

「だから余計に困るんだって…」

「旦那は詰られたいの…?」

普段から見え隠れしていたM疑惑に、佐助の表情も引き攣っている。

「や…そういうわけじゃねぇけどよ…何か…悪いことしたみたいじゃねぇ?」

「してるだろうが」

「悪いと思ってないの?」

完璧に白い目で見られていることに、漸く気付いたらしい元親は、やや言い訳がましく

「…い、嫌ならはっきり言えばいいと思わねぇか?…何も言ってこねぇからイイのかって思っちまうし…」

「てめぇには何を言っても無駄だって思ってんじゃね?」

「それに、しっかり抵抗してるし?」

もう既に袖に隠れてしまった爪痕を、佐助は指差す。

「いや…まぁ…でも、それも最初だけだから、嫌じゃねぇのかと思っちまうし…それに…」

急に黙り込んだ元親は、視線を彷徨わせ落ち着きがない。

「…そこまで言ったんなら言えよ」

「…まぁ…なんつーか…名前呼ぶんだよ」

「「名前?」」

「俺の名前を最中に…」

「「……へぇ」」

やや頬を染めた元親が気持ち悪いと思いつつ、ますます元就の気が知れない。

抵抗を抵抗と一応は理解できている元親が、その声に抵抗を見出すことは容易いはずだ。

それを照れ臭そうに告げられれば、その声に拒否の色合いはないということになる。

「何なんだよ…てめぇら…」

「だから聞いてんじゃねぇか」

「もう分かるか。二人で解決しやがれ!!」

「っていうか…ノンケの俺に相談なんかしないでよ…」

やや青ざめた佐助に、きょとんとした表情で元親は告げた。

「は?俺だってノンケだぞ?」

お前だって知ってるだろうが、と続ける表情に嘘はない。

こんなに理解不能な奴だったか?とか、友達やめようか?とか諸々の想いが駆け巡る。

「…元就さんをいいようにしたてめぇがそれを言うか…」

それでも最後の気力を振り絞って、政宗がツッコミを入れた。

「いや…元就だから」

「「は?」」

「元就だから抱きてぇんだって。第一、他の男なんかで勃つかよ」

思っていることが顔に出やすい元親は、心底嫌そうに表情を歪めている。

「…馬鹿だな、こいつ」

「うん、間違いないね」

「なっ!?」

「…元就さんに今の話を伝えろ」

「は?」

「ちゃんと二人で解決した方がいいよ?」

「…まぁ…そうすっかなぁ…また泣きそうだけど…」

「泣かれんの嫌なんだろ?」

「ああ」

「泣かせたくないって思ってる?」

「当たり前だろ?」



どうにも下心しか感じられないが…



「とっくにお前の答えは出てたんだよ」

「お幸せに。鬼の旦那」



それが恋ってやつじゃねぇ?