やってらんねぇ。
今も昔も戦いに対する感想は変わらない。
自分一人だけでもそう思うのに、周りは赤ん坊に三十路、口うるさい女ときた。
正直、気の置けない仲間達にまた会いたい。
…まぁ、会えないことは分かりきっているけどな…
共通の話題もないし、普段は戦闘時以外あまり会うこともない。
たまに会っても小言を言われるから、気分のいいものではない。
特に001の言葉にいつも惑わされているような感じ―─それは微かな不信感ともいえる─―が拭えない。
時として彼は、見た目を裏切る冷酷さで俺達を導く。
何度、反抗しただろう?
表情に乏しい(赤ん坊なんだから当然だが)彼は、その度に俺を諫めた。
それはいつもどこかしら正論で、俺の言葉のボキャブラリィが尽きるまで反論は続いた。
時には004の一喝で幕を下ろすこともあったが…
そんなこんなで数十年が経った。
俺は相変わらず、反抗的な態度を崩さない。
相手が誰であろうと。
だが今思えば、いつも冷静な赤ん坊が第一世代のリーダーだったってことか。
今やその地位は009に自然と移行している。
まだまだ頼りない所が目立つが、あいつの言葉には不思議と納得させられる。
…まるで001のように。
近頃、001は少しわがままになった。
それでいいのだろう。
いくら長い時を生きてきている赤ん坊でも、誰かに甘えたくなるだろうからな。
それでいいんだ。
お疲れ…001。
おっと、もちろんこれからも頼りにしてるぜ第一世代のリーダー。
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