彩之抄
注:絵には■をタイトルの横に付けてありますので、充分気を付けて下さい。
八十一、 杜若 赤みの強い紫。「かきつはた」は美人の形容に用いられる。 八十二、 思ひの色 火色。「火」を「思ひ」の「ひ」にかけた、熱い情熱をたとえた色。 八十三、 謂わぬ色 梔子で染めた色。「口無し」にかけた色名。 八十四、 檸檬色 鮮やかな緑みの黄色。レモンには「愛嬌のない女」という意味も。 八十五、 月白 月の光の色。 八十六、 時雨の色 時雨に打たれて色づいた草木の葉の色。 八十七、 緑青 くすんだ緑色。寺院の装飾や彫刻に用いられる。 八十八、 勿忘草色 浅い青色。美しい瞳の形容に使われる。 八十九、 留紺 「これ以上、濃くならない」という意味の紺。 九十、 漆黒の闇■ 光のない真っ暗な闇。
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