奏之抄
九十一、 竹露清響 夜露が竹の葉から落ちるときにかなでる澄んだ音。 九十二、 妙音 なんともいえない美しい音楽や声。 九十三、 凍て哭き 樹の幹が霜割れを起こしてきしむ音。 九十四、 神籟 神の声、絶妙な音。 九十五、 知音 かけがえのない無比の友。 九十六、 眠耳 睡眠中の耳が夢うつつに聞く音。 九十七、 鼓翼 鳥のはばたき。 九十八、 寂寂 一切のものが動きを止め、音のしないさま。 九十九、 和敬清寂 心を和(なご)して相手を敬い、澄んだ清らかな心で静寂を愉しむ心映えのこと。 壱百、 無絃の琴 心耳(しんに:心の耳)を澄ませて聞く音。
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